以前、airpodsでテレビ音声を聴く方法を書きましたが、(テレビの音声をAirPodsでワイヤレスで聴く方法。←こちらの記事。)読み返すとトランスミッターの商品レビューが長くて、レビューが必要ない方には読むのが少々しんどい記事ではないかと感じましたので、今回は商品レビュー少なめで書いてみたいと思います。
目次
遅延は大丈夫なの?
結論から言いますと、大丈夫だと思います。
Bluetoothイヤホンは、機器から音が出て、イヤホンから音が出る(耳に聴こえる)までに遅延が発生してしまいます。
Bluetoothの音声を送る方式は数種類あり、airpodsと私の使用しているBluetoothトランスミッターはSBCという方式でつながっています。
SBCの遅延は0.2秒ほどのようですが、感覚的に言うと映像の口の動きをよーーーーく見ると、音声が遅れているのが分かる程度のズレです。
感じ方に個人差があったり、使用するBluetoothトランスミッターで違いが出るかもしれませんが、私の場合は、特に気にはなっていません。
テレビにトランスミッターを接続
私の知る限り、Bluetoothトランスミッターが内蔵されているテレビはないと思いますので、別でBluetoothトランスミッターを購入し、テレビのイヤホンジャックに接続してテレビの音声をBluetoothで飛ばすことになります。
今回使用するBluetoothトランスミッターは、August Bluetoothトランスミッター MR250Bです。ネット通販で2,000円~3,000円くらいのものです。これは送信専用機ですが、同じ見た目で品番が違う送信+受信、受信のみという機器もあるので、購入する場合はご注意ください。
マッチ箱程度のサイズで、バッテリー内蔵、デザインはシンプルなものです。airpodsとの接続は問題なくできます。
August MR250Bは遅延の少ない方式apt-x LowLatency(遅延0.04秒程度)に対応していますが、airpodsが対応していないため、SBCという方式(遅延0.2秒程度)でつながります。
手順1:Bluetoothトランスミッターの電源を取る
電源は、パターン1はAugust MR250B付属のUSBケーブルで、テレビにUSBポートがあればそこから取れるかと思いますが、念のため電源を取っても良いかは説明書などで確認してください。
パターン2は、August MR250B付属のUSBケーブルにUSB-ACアダプター接続し、コンセントからも取れます。
うちのテレビはソニー製ですが、裏側に録画用ハードディスクを接続するUSBジャックがあり、そこに接続して電源が取れました。
August MR250Bはバッテリーが内蔵されていますので、充電されていれば電源につながなくても使えますし、電源につなぎっぱなしでも使えました。
手順2:イヤホンジャックに接続する
August MR250Bとテレビを付属の3.5㎜ステレオミニプラグケーブルでつなぎます。
うちのソニー製テレビは、裏側のUSBポートのすぐ上にイヤホンジャックがありました(上の画像)ので、ケーブルがまとめやすくスマートにおさまりました。
これで接続は完了です。適当にぶら下げております。
ペアリングする
初めて使用する時はペアリングが必要です。
Bluetoothトランスミッターにairpodsを登録します。
手順1:テレビをつける
必ずしもつける必要はないかと思いますが、音声が出ているとつながった時わかりやすいです。
手順2:Bluetoothトランスミッターをペアリング状態にする
今回使用しているAugust MR250Bは、本体に丸いボタンがついているのでそれを長押しすると、LEDが赤と青で点滅してペアリング状態になります。他メーカーの機器も似たような感じだと思います。
手順3:airpodsをペアリング状態にする
airpodsのケースの蓋を開け、イヤホンを入れたままでケース裏側の設定ボタンを長押しします。
LEDが白く点滅したらペアリング状態です。
ペアリング完了
しばらく待っていると、トランスミッターとairpodsお互いのLEDの状態が変わり、ペアリングが完了し接続されます。1回ペアリングすれば、次回からはペアリングの作業は必要なくなります。
テレビから音声が出ていれば、ケース内のイヤホンから音が出ると思います。
イヤホンを取り出し、ケースの蓋を閉めます。蓋を閉める時に一瞬音声が途切れることがありますが、すぐ復活すると思います。
私は接続時やペアリング時は、トランスミッターとairpodsをめちゃくちゃ接近させるようにしています。
あまり関係ないかもしれませんが、近付けたほうが電波を捕らえやすくつながりやすい気がしています。
再接続
次回使用するときは、ペアリングは必要ありません。
手順1:トランスミッターを接続先検索状態にする
機器によっては常に接続先検索状態(Bluetoothの電波を探している状態)のものもあるかもしれませんが、August MR250Bは、本体のボタンを短押し(1秒くらい)しないとairpodsとつながりませんので、ボタンを押します。
手順2:airpodsのケースの蓋を開ける
airpodsはケースの蓋の開閉が接続先検索のON、OFFのようです。
ケースの蓋を開けて接続先検索をONにします。この時、airpods(イヤホン)は入れたままの方がつながりやすいと私は思っています。
手順3:しばらく待つ
数秒待っていると、August MR250BのLEDの点滅が止まり、ケース内のairpods(イヤホン)から音が出ます。
airpods(イヤホン)をケースから取り出し装着します。ケースの蓋を閉めると一瞬音声が途切れるかもしれませんが、すぐ復活すると思います。
どうしても接続できない場合は、こちらの記事(AirPodsが繋がらない時、私はこうしている。)を参考にしてみてください。
テレビ音声を聴く
音量調節はどうするか
airpodsにはボリューム調整機能がついていません。
調整する時は音源側で行う必要があります。
うちのソニー製テレビは、ホーム画面から設定を選択し、音声設定項目の中に「イヤホン接続時の出力設定」があり、音声の出力を「イヤホンのみ」と「イヤホン、スピーカー併用」と選べます。
「イヤホンのみ」に設定すれば、リモコンの音量調節ボタンでイヤホンの音量調節ができます。
音量調整したら、その後「イヤホン、スピーカー併用」に戻してもイヤホンの音量はその時の設定値が維持されます。
テレビの音声出力設定を「イヤホンのみ」にしてしまうと、家族がスピーカー音声でテレビを観るときはいちいち設定を変更しなければならないため、普段は「イヤホン、スピーカー併用」にしていて、音量を調整したいときだけ「イヤホンのみ」の設定にして、調節したら戻すといった使い方をしています。
長時間使用のバッテリー問題
airpodsのバッテリーは最大で5時間使えるようですが、バッテリーの劣化などで実際はもう少し短くなることも予想されます。
そこでairpodsを片耳ずつ使う方法がおすすめです。
絶対両耳でステレオで聴きたい方にはダメですが、テレビ音声なので「片耳でOK」な人なら、こちらの記事(AirPodsのバッテリーを長持ちさせる裏ワザ!・・・その注意点など。)に詳しく書いていますのでよろしければご覧ください。
おわりに
昔はテレビ音声を聴くときは普通のイヤホンで聴いていましたが、完全ワイヤレスのairpodsを使うようになってから、何か作業をしながらでもコードが引っかかったりすることなく大変快適になりました。
Bluetooth接続でネックとなる遅延や、使用できる時間(バッテリー容量)も特に私には問題になりませんでした。
以上、接続する機器によっては少し変わることがあるかもしれませんが、参考になればうれしいです。