Bi Rodと専用三脚をレビュー。サッカーの俯瞰撮影(高所からの撮影)で使用。

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いつも子供のサッカーの試合をiphoneで撮影するのですが、通常のビデオ用三脚で地上の高さから撮影することに物足りなさを感じてきました。

撮影は、サッカーコートの横(タッチライン側)からすることが多いのですが、地上の高さからだと逆サイド側の動きがわかりづらいため、サッカー中継のような映像を撮るには高所から撮影しなければなりません。

そこで、最初は「普通のビデオ用三脚(高さ約1.0m)」に「Amazonで購入した安価な自撮り棒(高さ約3m)」を設置して約4mほどの高さで撮影をしていました。

思い通り、高所からだと良い映像は撮れたのですが、次第に機材に関しての不満と不安が出てきたので、今回、思い切って高所撮影用のBi Rodを購入してみました。

Bi Rodは超高額なので、購入を迷っている方に向け、本記事が参考になればと思います。

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Bi Rod 6C-4500&専用三脚の購入

Bi Rodの種類で迷う。最終的にカーボン製4.5m(6C-4500)にした。

Bi Rodは、高さの違いで11.5m、7.5m、4.5mの3種類があります。そのうち7.5mと4.5mにはポールの材質違いで2種類あり、品番にGが付くグラスファイバー製と品番にCが付くカーボン製があります。

  • 11.5m  10C-11500(カーボン製)
  • 7.5m  6C-7500(カーボン製)
  • 7.5m  6G-7500(グラスファイバー製)
  • 4.5m  6C-4500(カーボン製)
  • 4.5m  6G-4500(グラスファイバー製)

さすがに、趣味の領域で他の観戦者に混じって11.5mや7.5mの三脚を使用するのは設備も大掛かりになるので恥ずかしいし、万が一倒れたりしたら危険なので、私はBi Rod 6C-4500の4.5mにしました。

うちの嫁さん曰く、「4.5mでも十分恥ずかしいよ。」とのことですが、私としては4.5mであればBi Rod+専用三脚の設置範囲や持ち運びの感じが普通のカメラ三脚の時とほぼ変わらないと思ったので、ギリセーフです。(実際、設置したときの雰囲気は許容範囲だと思います。)

今まで、「普通のビデオ用三脚(高さ約1.0m)」に「Amazonで購入した安価な自撮り棒(高さ約3m)」を設置して約4mほどの高さで撮影していたので、4.5mの高さなら十分に見やすい映像が撮れることはわかっていました。なので、高さについては4.5mで迷うことはありませんでした。

材質では、グラスファイバー製6Gの方がカーボン製6Cより2万円ほど安価なので迷いましたが、軽さと高剛性を重視しカーボン製にしました。

グラスファイバー製の方が安価とはいえ、せっかく1万円を超える金額を出したのに持ち運びや設置が重いと使うのが億劫になり、最悪使わなくなってしまってはもったいないと思ったので、後悔しないようカーボン製にしました。

また、剛性に関しては、下の動画を参考にしました。

Bi Rod カーボン / グラスファイバー たわみ比較動画
Bi Rod カーボン / グラスファイバー たわみ比較動画

動画は7.5mでの比較なので、4.5mの方がポールの材質の違いによるたわみの差は小さくなると思われましたが、強風時やパン(カメラを左右に振る)したときにグラグラすると、倒れるかもしれないという不安が常によぎるため、安心料として2万円高いカーボン製にしました。

Bi Rod 6C-4500と専用三脚の設置

剛性は?iphone14pro程度の重量では全然グラつかない。

Bi Rod 6C-4500の重量は約1.1㎏で旧自撮り棒より重いですが、設置時に重いと感じることはありませんでした。

カメラはiphone14proを使用していますが、以前使用していた「安価な自撮り棒」(以後、旧自撮り棒)はカーボン製でしたが、iphoneの重さで棒がたわみ、グラついて倒れそうになるのでずっと手で抑えておかなければなりませんでした。

Bi Rod先端は、1/4雄ネジになっているので1/4ネジ穴付きのスマホマウントが取り付けられます。

私の使用しているマウントはバネ式で、バネの力でスマホを挟むタイプです。

万が一スマホが落下したら危険(落下したことは一度もありませんが)なので、命綱として、取り外し可能なタイラップを使ってスマホに付けたストラップをBi Rodに結んでいます。

スマホストラップとBi Rodを結ぶタイラップバンド。100均で購入。

旧自撮り棒は、Bi Rodよりも細いため、軽くて持ち運びや設置がしやすいのですが、やはり先端のあたりがiphone14proの重さでたわみ、揺れ動きます。

Bi Rodだと、ロッドの直径が根本で3.7cm、先端でも太さが直径2.3cmあるので、iphone14proの重さでは、ほぼたわむことはなく安心感があります。

モバイルバッテリー(5000mAh)を吊り下げてもグラつきはほとんどなし

長時間撮影するとiphoneのバッテリーが持たないので、5000mAhのモバイルバッテリーをロッドに取り付けて給電しながら撮影することもありますが、iphone+5000mAhモバイルバッテリーの重量でも全く問題ありません。

モバイルバッテリーを括り付ける
100均のケースがぴったりサイズでした。
100均(セリア)で売られていたホルダーベルトをロッドに巻き付けて吊り下げています

吊り下げるだけだとモバイルバッテリーがゆらゆらとバタつくので、バンド等で巻いて固定するなど工夫が必要だと思います。

私の場合は、画像には写ってませんが、100均ケースの裏に自分で面ファスナー付のバンドを縫い付けて、ロッドに固定できるようにしてます。

Bi Rod自体の重量は?ピント合わせ時、多少移動する程度では重くない

グラウンドによってはネット越しの撮影になることも多く、ネットだけにピントが合ってしまわないように、AE/AFロック(ピントにロックをかける)をしています。

ネット越しの撮影でネットにピントが合ってしまう問題の対策については、下記記事も書いております。↓↓↓

私は、こちらの記事(OSMO MOBILE2のレビュー 子供のサッカーの試合を撮影してみたが・・・。)でも書きましたが、子供のサッカーの試...

iphoneの画面内にネットの網目が入らない位置までiphoneカメラのレンズを近づけて、ネットの向こう側の選手にピントを合わせ、iphoneの画面を長押ししてロックをかけます。

この時、iphoneをBi Rodに取り付けたまま専用三脚から引き抜いてBi Rodごとネットに近づけていますが、特に「重くてしんどい」と感じることもなかったのでカーボン製にして正解でした。(グラスファイバー製を持ったことはありませんが。)

伸縮はかなりラク。レバー固定式で自由度が高く、そのうえ安定(勝手に縮んでこない)している。

「旧自撮り棒」の時と比較すると、伸ばすのも縮めるのもめちゃくちゃラクです。

「旧自撮り棒」は、釣り竿のようにそれぞれの節を伸ばしたら、ギューッと力を込めて少しねじって固定しなければなりませんでしたが、Bi Rodならレバーを緩めてロッドを伸ばし、レバーを閉じれば固定できます。

固定はレバー式。最後まで伸ばし切る必要が良く、自由な位置で留められる。

仕様変更により、インナーライン標準装備で更に便利

2024年3月13日以降に出荷のBi Rodには、仕様変更によりインナーラインというパーツが取り付けられており、ロッドを伸ばした時にスポッと抜けてしまうことがなくなったとのことです。(ロッド連結内部をひもで繋ぐパーツ)

Bi Rod 仕様変更のお知らせ:https://birodstore.com/blogs/exhibit/bi-rod-change

購入時、仕様変更後のものかは確認ができなかったのでちょっと心配でしたが、私のBi Rodもインナーラインが取り付けられていました。

ロッドを伸ばすときは何も気にせず限界まで引き延ばしていき、止まったところにちょうど停止位置の目印が出てくるので、そこでレバーのロックをかけるだけです。

ロッドにある目印。インナーラインのおかげで連結部分で引っこ抜けることはない。

このインナーラインがないと、おそらくこの目印が出てくるまでロッドを慎重に見ながら伸ばしていかなければならないと想像され、地味にストレスだったのではないかと考えられます。

(万が一仕様変更前のインナーラインが取り付けられていないものでも、後付けはできるようです。)

ラクに伸縮できるのでカメラ(iphone)をこまめに上げ下ろしできるようになり、状態確認がしやすくなりました。

専用三脚のロッド固定ネジを締めるとガッチリ固定されるが、パンはできなくなる

専用三脚とBi Rodは一体型ではなく、専用三脚を広げて、中心の2カ所の穴にBi Rodを通して自立させます。(優勝旗などのスタンドのイメージ)

専用三脚の下側の穴は貫通しており、ロッドを載せるようにはなっていません。ロッドは地面に着きます。

Bi Rodを通したら、三脚中心の穴に固定ネジがあるのでそれを締めると三脚とロッドが一体となってガッチリ固定されます。

ロッドを固定するネジ

Bi Rodでカメラをパンしたい場合

カメラをパン(左右に振る)したい場合は、この固定ネジは締めずに緩めた状態にして、ロッド自体を動かしてパンしています。(倒れたら責任はとれませんので自己責任で。)

固定ネジを締めなくても使えた。(でも自己責任で)

おそらく、このネジは締めて使用するのが正しい使い方だと思われます。(動かしたら締める)

固定ネジを締めなくても自立して倒れてきそうな感じはありませんが、わざと手で押して揺らしてみると、当然、固定ネジをしめた状態よりも多少ゆらゆらと動きます。

固定ネジを常に緩めた状態でカメラをパンして撮影したい場合は、常にロッドに手を添えて不測の事態に備える必要があるかもしれません。

Bi Rodがパンしやすくなる専用ベアリングがある

ちなみに、三脚のBi Rodを通す穴に取り付けるとBi Rodがスムーズにパンできるようになる専用パーツ(ベアリング)が販売されています。

Bi Rod購入後、しばらくはベアリングなしで使っていましたが、のちに専用ベアリングを買いました。

Bi Rod専用ベアリング(上下セット)https://birodstore.com/collections/all/products/bi-bearing

ベアリングを使うと、確かにロッドをスムーズに動かせるようになりますが、普通のカメラ三脚のパンの動きと比べると多少動きが悪いように感じました。おそらく、風などでロッドがたわむと抵抗が生まれて動きが悪くなってしまうのではないかと思っています。

この専用ベアリングを使わなくても、問題なく撮影(パン)できますが、ロッドに傷が付きます。

専用ベアリングを使うと、下段のベアリングはロッドが貫通しないようになっているので三脚下段にロッドが載るようになります。(ロッドが地面に着かない)

専用ベアリングを使用しない場合、100円でできる、Bi Rodでパン(カメラを左右に振る)をサポートする”ひと工夫”

専用ベアリングを使用しない場合は、ロッドが地面に着いている状態になるので、Bi Rodの底に傷が付くし、地面の状態によっては回転の抵抗が大きくなります。

そこで、100均で購入したこれ↓↓を使います。

できれば黒色があれば良かった

Bi Rodの底面に置いて、底の傷防止と回転の抵抗を少しでも減らす目的です。

ドリルで穴をあけて、リングを取り付けました。
置き忘れや紛失防止のため、ストラップで繋ぎました。

Bi rod、専用三脚の収納ケースについて

Bi rodと専用三脚のセットを購入すると、収納ケースが付いてきます。

私の場合は、先端にスマホホルダーを取り付けてロッドを使用しています。

ベアリング使用前は、スマホホルダーを取り付けたままでもなんとかケースの蓋を閉じることができていました。

ベアリングが取り付けられていなければ、スマホホルダーを倒せばこの状態まで閉じられる

ですが、上述したベアリングを使うようになってから、取り付けたままだと仕舞寸法が数センチ大きくなってしまうので、蓋を閉めるには上下のベアリングを外して仕舞寸法を元のサイズに戻すか、スマホホルダーを外すかの二択となってしまいました。

いろいろ考えて、結局、毎回スマホホルダーを取り外すことにしました。

根元のネジの部分から取り外せば、ベアリングが取り付けられていてもケースの蓋は完全に閉じることができる。

おわりに

以上、Bi Rodについて私の感想を書いてみました。

俯瞰撮影をしたいと思い立ってから、手持ちのカメラ三脚や安価な自撮り棒を使っていろいろ試行錯誤してきましたが、結局最初からBi Rodを購入しておけば良かったと今では思っています。

剛性や安定性、使いやすさ等、さすが高所撮影の専用ロッドだなと思いました。