-parts" class="hatena-bookmark-button" data-hatena-bookmark-title="Bi Rod 4500+専用三脚を平坦でない場所(段差、斜面)で水平を取る、まっすぐ立てるための自作パーツを作成" data-hatena-bookmark-layout="simple-balloon" title="このエントリーをはてなブックマークに追加"> 

私目線で愚痴っています。
Bi Rodを使って子供のサッカーの試合を4.5mの高所から撮影していますが、試合観戦場所が毎回平坦な場所とは限りません。
以前の記事、Bi rod 6C-4500Cのレビューはこちら↓↓↓
通常のカメラ三脚であれば、どんな場所でも3本の脚の長さを調整して水平が取れるのですが、Bi Rod専用三脚は足の長さが調整できず、少しの段差や斜面でもロッドを垂直に立てることができなくなってしまいます。
そこで、段差や斜面でも水平が取れるようにするため、Bi Rod専用三脚に取り付ける補助パーツを作成してみました。
Bi Rod専用三脚は、普通のカメラ三脚と違って脚の長さが調節できないため、平坦なところでないと水平が取れません。
水平でない場所で使用すると、立てたロッドは長く伸ばせば伸ばすほど斜めに傾いていき、非常に危険です。
それをメーカー側もわかっているので、実はBi Rod7500用(長さ7.5mのロッド用)には、脚の長さ調整が可能な伸縮式の専用三脚が販売されています。
この伸縮式専用三脚は、残念ながら7500専用です。4500では使えません。
私のはBi Rod4500(長さ4.5m)です。
4500用は無いので調整できるようになるパーツを自分で作ります。
斜面や段差で専用三脚の2脚を同じ高さ部分に置き、1脚をその高さに合わせて水平を取る方式です。
後述しますが、高さ調整が可能なので余程複雑な地形でない限り対応できると思っています。
最初に上の完成図のような方法をイメージし、高さ調整用のパイプと三脚を「ジョイントできる部品」で何か良さそうなものはないか探しました。
三脚の脚の太さは22㎜です。
ネットで探したところ、Amazonで「興栄化成 防振樹脂ダブルパイプクランプ ステーセット 22mm×25mm 固定金具 抜け止め 黒 KFBS26B-124325」という部品を発見。
22㎜と25㎜のパイプをジョイントできます。
22㎜側に三脚の脚、25㎜側がこれから作る調整棒です。
で、外径25㎜の軽めのパイプ(できれば色は黒!)はないかと探したところ、MonotaRO(モノタロウ)に、WAKI AliST(アリスト) アルミパイプ 1000㎜というのがありました。1000円くらいでした。
1000㎜だと長すぎて扱いづらいので、600㎜程度にカットします。
MonotaRO(モノタロウ)でパイプと一緒に買いました。
パイプの先端を塞ぐキャップです。200円くらい。
先端がむき出しでも気にしなければ必要なし。
調整パイプが地面に着く側に取り付けます。
パイプの「足」になる部品です。
台座部分が多少動くので、調整の自由度が上がります。
3.のアジャスターボルトをパイプ先端に取り付けるための部品です。
パイプ内に押し込んで、パイプ先端をメスネジにする部品です。
今回の調整棒のアイデアは、この部品がなければ実現しませんでした。
パイプを固定するネジは、撮影現場で工具がなくても取り外しや調整ができるように蝶ネジに変更しました。
スパイダーナットは、パイプの内側にハンマーで打ち込むだけなので、最初は手持ちの工具を工夫すれば、打ち込み棒がなくてもいけるだろうと思っていました。
ですが、1,000円程度だったので、結局購入することにしました。
正直、今後使う機会はあまりなさそうですが、結果的には買って正解でした。
さすが専用工具。思っていた以上に簡単に、しかもきれいにスパイダーナットを打ち込むことができました。
打ち込むにはけっこうな力が必要で、おそらく打ち込み棒がなかったらうまく入らなかったり、斜めに入って失敗していたかもしれません。
パイプカッターは、手持ちがあるのでそれを使いました。
ちなみに以前、キャリーカートの車輪をキックボード用ウイールに交換して静音化した際にも使ったものです。
パイプを適当な長さにカットします。
上の完成図の通り、最高で階段三段分くらいの高さまで対応できるようにしたかったので、長さは600㎜にしました。
ですが、実際に使ってみると600㎜は持ち運ぶには長いと感じましたので、後日、カットした残り400㎜の方も使って同じものを作りました。
スパイダーナットをパイプ先端にあてがい、打ち込み棒の先端をスパイダーナットのネジ穴に差し込んでハンマーで叩いていくと、少しずつスパイダーナットが押し込まれていきます。
パイプ先端にネジ穴ができました。
反対側はキャップを押し込みます。
スパイダーナットのネジ穴にアジャスターボルトを取り付けて完成です。
興栄化成 防振樹脂ダブルパイプクランプ ステーセット 22mm×25mmを使い、作成したパイプと三脚を下の画像のように接続します。
段差に合わせ、作成したパイプ側の取り付け位置を調整して水平を取ります。
段差が低い場合はパイプの下の方に固定します。階段のような段差だけでなく、斜面でも同じように調整します。
このように段差で使用する場合は、Bi Rod専用ベアリングセットがあった方が良いかもしれません。
このベアリングがないと、ロッドは三脚の下穴を貫通して地面に着けて設置することになり、三脚下段の穴から地面までのロッドの長さが無駄になってしまいます。(先端のカメラ位置が下がってしまいます。)
この専用ベアリングを取り付けると、画像のようにロッドは三脚下穴のベアリングの上に載るため、ロッドの長さが無駄になりません。
作成した60cmのパイプで階段三段くらいの段差まで対応できますが、今のところここまでの段差で実際に撮影したことはありません。
1mのパイプをカットして作ったので、残った40cmの方でも同じものを作成したのですが、正直、この40cmの方しか使っていません。
微妙に平らでない場所で、三脚の脚1本を数センチだけ上げれば水平が取れるというような状況が多く、そのようなときに非常に重宝しています。
肝心の安定性ですが、もちろん自立しますし、多少ゆらすなどの刺激を加えても倒れるようなことはありませんが、念のため撮影中は常にロッドに手を掛けて倒れないように注意しながら使用します。
興栄化成 防振樹脂ダブルパイプクランプ ステーセット 22mm×25mmだけあれば、このような使い方もできることを発見しました。
手持ちのカメラ三脚(SLIK GX6400)の真ん中のパイプ径が25mmほどなので、画像のような使い方もできました。
カメラ三脚SLIK GX6400の三本の脚の長さを自由に調整し、更に複雑な地形でも水平が取れるのではないかと思います。
今後、この方法でないと対応できない状況があったらやってみたいと思っています。
多分、使うことはないような気がしますが。