最近、プロバイダ変更などで自宅のインターネット環境をいじっていたところ、1階リビングのwifi速度だけ極端に遅いことに気が付きました。
正直、体感では遅いとは感じていなかったのですが、1階リビングのwifiと2階のwifiでそれぞれネットの速度計測サイトで計測したところ、かなりの速度差があることが判明したのです。
数値的に異常な速度差でしたので、これはおかしいと思い、改善に向けて取り組んだ内容を書いてみました。
目次
自宅のインターネット回線図
改善前、自宅のネットは図のようになっていました。
1階に無線LANルーターがあります。そこにスイッチングハブをつなぎ、スイッチングハブから有線で1階テレビ、PC、2階APモードの無線LANルーター(アクセスポイント)につなげています。
1階のwifiは1階の無線LANルーターからの電波を使い、2階でも1階の電波は届いていますが、2階奥の部屋には若干届きにくいため、スイッチングハブとしての使用も兼ねて2階にAPモードのルーター(アクセスポイント)を設けています。
1階無線LANルーターと2階アクセスポイントそれぞれのwifiでスマホからgoogleのインターネット速度テストのサイトにアクセスし、速度計測した結果が以下の通りです。有線LANは1階のPCから同じサイトで計測しています。
速度結果 (ダウンロード) | |
1階 wifi WXR-1900DHP2 | 20~30Mbps程度 |
2階 wifi WSR-1166DHPL | 200Mbps前後 |
1階 有線 | 300Mbps以上 |
2階の速度と比べて明らかにおかしい。
でも、普段使用していて気付いていませんでした。
20~40Mbps程度の速度が出ていれば、ネット閲覧、youtube程度の使い方では、体感では気付かないということなのかもしれません。
参考:Wi-Fiの速度の目安は?ストレスのないWi-Fi環境をつくろう!
気付かなかったなら別にそのままでも良いかもしれませんが、知ってしまった以上、改善しないわけにはいきません。
2階wifiは200Mbpsも出ているのに、その1/10の速度では損している気分です。
1階リビングのwifiだけ遅いということは、プロバイダー等回線自体の速度が原因ではないということで、1階のwifiアクセスポイントに何らかの異常があるということになります。
プロバイダーが原因かも・・。と思われている方には以下の記事がお役に立つかもしれません。↓↓↓
wifiが遅くなっている原因を探る
ルーターの設置場所、繋いでいる電波周波数帯など、問題はないと思います。
参考:自宅のWi-Fiが遅い! 考えられる原因と今すぐ試せる改善方法4選
設置は、1.2mほどの高さで壁掛けにしてルーターを完全に露出させています。
周波数帯も2.4GHz、5.0GHzの両方につないで確認しましたが、状況は同じでした。
ルーターの劣化を疑う
ルーターを買う
あとはルーターの劣化(故障?)しか考えられませんでした。
1階のルーターは、バッファローWXR-1900DHP2で、2015年12月発売の機種です。
ルーターの寿命は4~5年程度のようですが、おそらく4~5年でかならずダメになるというわけではなく、4~5年経てば不具合が出てもおかしくはないという目安だと思います。
目安の4~5年は既に経過していますので、本体に何らかの異常が起きていると疑い、これを機に買い替えることにしました。
バッファローWSR-3200AX4Sのホワイトにしました。
壁掛けにするのでホワイトが良いです。
私が調べた限りで本体色白色があるのは、有名なところでバッファローとエレコムくらいでした。
もう1~2ランク下の機種(アンテナ数が減る)でも一般家庭で使用する分には体感速度はあまり変わらないようですが、そうは言っても、やはり少しでも速くなる可能性がある上位機種を選んでしまいました。
参考:【実験】Wi-Fiのアンテナ本数はホントに多い方が速いの?
ルーターを変えてみたが・・・。
バッファローWXR-1900DHP2からバッファローWSR-3200AX4Sに変えてみました。
設定が終わり、同じように速度計測した結果が以下です。
速度結果 (ダウンロード) | |
1階 wifi WSR-3200AX4S | 30~40Mbps程度 |
2階 wifi WSR-1166DHPL | 200Mbps程度 |
おかしい・・・。1階だけ遅いという状況は変わっていません。
間違いなく交換すれば直ると思っていました。
ルーターの異常ではないということになります。
1階にもアクセスポイント(ルーター機能OFF、APモードのルーター)を設ける
新しいルーターに変更しても状況は変わらなかったので、遅い原因がルーター自体の異常ではないとなると、もう私にできることはありませんでした。
新しくルーターを購入してしまったことを後悔し、諦めかけたのですが、ふと、1階のwifiも2階のAPモードのルーターと同じ状況にしたらどうなるだろう?と思い立ちました。
つまり、1階のルーターはルーター機能に専念させ、1階のwifi電波発信は、APモードのルーターを新たに設置し、そいつに任せるということです。
新しく購入した意味が出てきました。
以下、図のように設置してみました。
バッファローWXR-1900DHP2をルーターの仕事専門(wifi電波もOFF)にし、そこにスイッチングハブを繋ぎ、スイッチングハブにバッファローWSR-3200AX4Sをルーター機能OFF(APモード)にして繋ぎました。
WSR-3200AX4Sの方が新しく、性能が良いのでより速くなると思い、アクセスポイント(電波を出す方)にしました。
1.2mほどの高さの壁掛けで以前と同じように設置しました。
結果は!?
速度結果 (ダウンロード) | |
1階 wifi WSR-3200AX4S ルーター機能OFFにしたもの | 200Mbps程度 |
2階 wifi WSR-1166DHPL | 200Mbps程度 |
速度差がなくなりました!
改善前の速度計測画面はスクショしていませんでしたが、改善してからの速度計測画面をご覧ください。
まめに計測していると、無線でこのくらいの数字が出る時もあります。
1階wifiと2階wifiを比較して、極端な速度差はなくなりました。
なぜ改善したのかは不明
ちなみに、ルーター機能に専念させた、古い方のルーターWXR-1900DHP2のwifi電波をオンにして、その速度を計測したら以下のようになりました。
やはり他のアクセスポイントと比較して極端に遅かったです。
無線LANルーターとは、言い換えれば「ルーター兼無線アクセスポイント」「無線LAN機能付きルーター」ということで、ルーターの仕事をしながら無線電波も発信しているということだと思います。
この状態から出ている無線電波は、私の環境ではとても遅くなりました。
上述した通り、新品のルーターでも同じような現象でしたので、ルーターの故障は考えにくいと思います。
一部youtubeからの情報では、wifi速度改善方法として「ルーターの無駄な機能を止める」という方法も紹介されていましたので、ルーターの仕事と無線電波発信の仕事、2つの作業を同時に処理しているので、無線が遅くなるのか・・?
ルーターへの負荷の大小というのは原因のひとつである可能性もあると思います。
ただ、「ルーター兼無線アクセスポイント」という使い方は、無線LANルーターとして普通の使い方のはずで高負荷とは思えず、ルーターのパッケージなどに書かれている性能表示はこの使い方をした場合での最大性能が表示されているはず。
なぜこのような結果となったか、私にはわかりません。
おわりに
ネットで私と同じような事例がないか探してみましたが、いろいろなキーワードで検索しても見つけられませんでした。
私は素人ですので、何か回線で設定ミスをしていて、これはうちだけで起きている特殊な現象かもしれません。
原因はわかりませんでしたが、結果的にはルーター機能とwifi機能を分けることで解決しました。