うちのハイエースの運転席は、レカロ(RECARO)シートに変更しております。
レカロシートに変更すると、シートが若干車体に干渉することはネットなどの情報からわかっていまして、装着後に実際干渉しているのはわかっていたのですが、特に対策などはしていませんでした。
今回、ようやく一か所だけ干渉対策をしましたのでその方法と、他の干渉箇所などについて記事にしてみました。
うちのハイエースは200系3型、レカロシート装着当初はTRIALさんのローポジレール、シートはSR-7Fという組み合わせで、エンジン熱対策として、運転席と助手席下全体にフェリソニシートを敷いておりました。
現在は、シートレールのみ変更し、TRIALさんのウルトラローポジレール(ローポジレールより更に座面が低くなるタイプ)、SR-7Fで、フェリソニシートも敷いております。
また、車体の個体差により、干渉箇所や干渉の程度が違う場合もあるかもしれません。
※本記事は私の主観的な意見であり、安全に関わる可能性もありますので、本記事の情報のご利用は自己責任でお願いします。
目次
ローポジレールでの干渉箇所
数年前にレカロシートに変更したのですが、当時は、ウルトラローポジレールは発売しておらず、ローポジレール+レカロSR-7Fという組み合わせでした。
ローポジ=ローポジション=レカロ純正シートレールよりポジション(座面)が低くなる、という意味のようですが、ローポジレールでは、以下のような干渉がありました。
ヘッドレストと天井、太もも裏圧迫感対策で干渉悪化
うちのハイエースの場合、シートを後ろへスライドさせると、リアエアコンの天井のふくらみにSR-7Fのヘッドレスト右上部が干渉しました。
↑画像黒丸印が干渉箇所ですが、うっすら赤いのは、シートが赤だからです。現在は、黒のカバーを装着しています。
私は、脚(ひざから下)が短いためか、SR-7Fに変更したら太もも裏への圧迫感がひどくなってしまいました。
これは、ノーマルシートより座面の位置が高くなったのに加え、体のホールド感を高めるため、SR-7Fの座面の傾斜がノーマルシートよりキツくなっているからだと思います。(座面が前上がりになっている。)
この太もも裏の圧迫感を解消するため、レールとシートを結合する取付ボルトの後ろ側の2本に、調整用の専用のワッシャースペーサーを噛ませ、座面の前上がりが緩やかになるようにしています。
↑画像は、わかりやすくなるよう少し極端に書いています。天井の高さは同じ、背もたれの床面との角度も同じに書いています。
シートの背もたれ側(お尻側)が高くなり、足が床面に届きやすくなって太もも裏の圧迫感は減りました。画像のように座面の一番高い位置も少し低くなっています。
ただ、座面の前上がりの傾斜がゆるくなるので、やりすぎると体が前方にズレやすくなって、せっかくのレカロのホールド感が台無しになると思ったので、ほどほどにしました。
うちの場合は、この背もたれ側の座面を上げる調整により、画像のように(多少極端に書かれていますが)更にヘッドレスト位置が高くなり余計に干渉しやすくなっていたかもしれません。
ヘッドレストの干渉は、シートを後ろにスライドできる限界位置のやや手前辺りで発生しますので、車に乗り込んでシート位置を合わせる時や、運転には支障はありません。
支障があるのは、背もたれの角度を変更する時です。
例えば、休憩などで背もたれを倒すときは、一旦シートを干渉しなくなる位置まで前方へスライドさせてからでないと倒せません。
この干渉は、普段からシート背もたれを寝かせぎみの方には関係なくなりますが、正しいドライビングポジション(運転姿勢)となるように背もたれの角度を合わせると、背もたれは立ち気味になり、干渉します。
RECARO SR-7FのサイドサポートのふくらみとBピラーの干渉
この干渉によって起こる不具合は、シートベルトの収まりが悪くなることでしょうか。
ノーマルシートの時は、Bピラーとシートの間に少し隙間があったので、外したシートベルトは自然に巻き戻ってその隙間に収まりますが、レカロの場合は隙間がなくなるので巻き戻りにくくなり、シートベルトを外すと、サイドサポートの前にだらんと垂れ下がる感じになってしまいます。(手でシートベルトを送り戻してやれば戻ります。)
シートベルトバックル(メス側)とコンソールボックス下あたりの車体との干渉
私の場合、この干渉が一番やっかいでした。
シートを車体に取り付けた時、取付穴に数ミリの余裕があるため、ボルトを締める前に多少シートの位置決めをする必要があると思いました。
ステアリングのセンターとシートのセンターを合わせるように取り付けるために、私の場合は、センターコンソール側にシートを寄せてボルトを締めました。
その影響か、シートベルトバックルの取付ボルトとセンターコンソールの下あたりが干渉しました。
私の場合は、エンジン熱対策として、運転席と助手席下全体にフェリソニシートを敷いていましたので厚みが増しており、そのせいというのもあるかもしれません。
フェリソニシートは、エンジンルームの防音と断熱に効果のあるスポンジのようなシートと硬い素材のシートが組み合わされており、厚みが約1㎝ほどあります。
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シートベルトバックルのボルトが当たっている箇所は、シートをスライドさせるので、下の画像のようにマットが擦り切れてしまいました。
ボルトが干渉する位置までくるとシートスライドが重くなります。
ただ、干渉位置まで来るとまったく動かなくなるわけではないので、おそらく、フェリソニシートとマットがなければ、車体とは干渉しないのかもしれません。
想像では、フェリソニシートがなく、マットのみのノーマル状態であれば、ここまでパックリ擦り切れることはなかったのではないかと思っています。
↑問題のシートベルトバックルの純正ボルトです。
六角穴のボタンボルトのような、頭の丸いボルトにすれば干渉具合も少しは緩和するかもと考えていますが、この純正ボルトは、締め付けてもシートベルトバックルが自由に動くように、ちょっと特殊な形状をしています。
それに、シートベルトのボルトですので、このボルト1本に命を預けていると考えると、安易に交換するのは危険なので、考える必要があります。
ですので、この干渉に関してはまだ何もしていません。
何か良い方法が見つかれば、また書きたいと思います。
ウルトラローポジレールでの干渉箇所
ローポジレールよりさらに座面が低くなる、ウルトラローポジレールに変更してからは以下のようになりました。
ヘッドレストと天井の干渉はなくなった
リアエアコンの天井のふくらみとSR-7Fのヘッドレスト右上部の干渉はなくなりました。
これにより、シートを一番後ろにスライドさせた状態でも、背もたれを倒すことができるようになりました。
シートベルトバックルのボルトの干渉、サイドサポートの干渉は、相変わらず
ローポジレールであったシートベルトバックルのボルトの干渉とサイドサポートの干渉は、シートの幅に原因があると考えられるため、ウルトラローポジレールでも改善しませんでした。
シートレール裏側の一部と床面の干渉とその対策
座面裏側のシートレールの一部と床面が干渉しているようで、上の画像のように、床面のマットが擦り切れていました。
座面裏のシートレールを確認したところ、一部、擦れて塗装が剥がれているような箇所が見つかりました。↓↓↓
重すぎてシートスライドができないわけではないので、ほんの少しの干渉だと思います。フェリソニシートで床マットの厚みが増したせいかもしれません。
シートレールの干渉箇所は、おそらく強度を出すためのリブのような部分で、多少削るくらいは問題ないと考え、対策として干渉しなくなるまで削りました。↓↓↓
削りすぎ防止のため、念のためヤスリを使って手で削りました。
削った後、シートを車体に取り付けてスライドしてみたところ、かなり軽くなりました。
この部分の干渉がスライドの重さにかなり影響を及ぼしていたものと思われます。
もっと早くやっておけばよかったです。
おわりに
以上、ハイエース200系3型にRECAROのSR-7Fを取り付けた場合の干渉箇所について書いてみました。
私のハイエースはフェリソニシートを敷いていたり、個体差などもあると思いますので、すべての方に当てはまらない可能性もありますが、何かの参考になればと思います。