カブトムシの蛹室が壊れた!人工蛹室で羽化させようとしたが失敗。

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現在、うちには80匹くらいのカブトムシの幼虫がいます。

一昨年の夏、飼育していたカブトムシのケースの土の中に、5匹の幼虫が生まれていることに気づいて羽化させようと思い立ち、昨年無事5匹のカブトムシとなりました。

その5匹の内訳はオス1匹、メス4匹でしたので、オス1匹で4匹のお相手は大変だろう(笑)と勝手に気遣い、県外から有料のカブトムシのつがい2組を加え、昨年の夏の終わり頃に卵を発見したら隔離を繰り返して保護していたら、幼虫が80匹くらいになってしまいました。

今年、そのたくさんの幼虫が羽化してカブトムシになり始めておりますが、幼虫の飼育ケースの土を掘ってカブトムシを探していたところ、想像より浅い場所にあった蛹室をうっかり壊してしまいました。

埋め戻せば大丈夫かなとも思いましたが、蛹室の中に土がぼろぼろと入ってしまい、うまく蓋ができませんでした。

なので、蛹をやさしく取り出し、蛹室は身近なもので人工的に作れるようですので、羽化させるべくやってみましたが、結果、うまくいきませんでした。

カブトムシには申し訳ないことをしてしまいました。

本当は、本記事は「羽化しました。」で締めくくりたかったのですが、失敗例としての記事になりました。

私は専門家ではありませんので間違っているかもしれませんが、私の思う失敗した理由も書いておりますので、よろしければご覧ください。

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蛹の状態

蛹室を壊してしまって、蛹室から取り出した時の蛹は、下の画像のような状態でした。

この状態の時期から、人工蛹室に移しています。

同時期の同じ幼虫飼育ケース内の仲間たちはどんどん羽化して成虫になっていました。

少し触ると、ウネウネと動いていました。

人工蛹室作成に使ったもの

  1. トイレットペーパーの芯
  2. 500mlペットボトル
  3. キッチンペーパー

いろいろなサイトを参考にさせていただき、人工蛹室には日本酒のワンカップらしきプラのボトルや、生け花に使うオアシスを使っているものなどありましたが、圧倒的に多かったのがトイレットペーパーの芯でしたので、私も最終的にはトイレットペーパーの芯にしました。

最初はタイミングよくトイレットペーパーの芯がなく、ちょうどゴミ箱にあった「森永 ICE BOX 濃い果実氷 マスカット」のボトルで作っていました。

ペットボトルの上部をカット、ICE BOX濃い果実氷のボトルの底をカット、少し湿らせたキッチンペーパーをペットボトルの底に敷き、ICE BOXのボトルを入れて、中に蛹を入れました。

↑↑中の黒い筒が「ICE BOX濃い果実氷」のボトルです。

ところがサイズ的にやや大きいかも・・・と思い、ICEBOXの筒の中にキッチンペーパーを筒状に入れてやや狭くしようと試みたのですが、狭くなりすぎたりして厚みの調整が難しかったのでやめました。

また、「蛹室の内部表面はなめらかであること、でこぼこだと角が曲がったり、でこぼこに合わせて羽化してしまう」とどこかのサイトで見た記憶があり、やはりキッチンペーパーを筒の中に入れると、「内部表面はなめらか」ではなくなるので、トイレットペーパーの芯が出るまで仮の蛹室としました。

その後、トイレットペーパーの芯が出ましたので、リフォームしました。↓↓

人工蛹室内の蛹の状態

トイレットペーパー芯蛹室内の蛹の状態はこんな感じになりました。↓↓

一応、蛹の背中側が壁に着くように意識して入れています。

底部分のキッチンペーパーを少し水で湿らせているので、数日するとトイレットペーパーの芯に水が染みてきました。

約一週間後に確認したところ、少しずつ体の殻を剥き始めていました。

ツノには殻がまだ残っていますが、頭のあたりは既に殻がありません。↓↓

頭の辺りの赤茶色の光沢がわかりますでしょうか。

そこから数日もしないうちに腕の殻が剥け、

上から見えている範囲では、ツノ以外は殻が取れているように見えます。

蛹の頃は、軽くコンコンとペットボトルを叩くとウネウネと動いていたのですが、この頃は、叩いても動かなくなりました。この時既に星になっていた可能性があります。

その後、数日間ずっとこの状態でしたので取り出してみたところ、まったく動かず、残念ながら星になってしまっていました。

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人工蛹室での羽化に失敗した原因

人工蛹室から取り出したカブトムシを見たところ、硬い羽(前翅というらしいです)の先端がなく、中の薄い羽(後翅というらしいです)が露出していました。(画像は撮り忘れてしまいました。)

羽化不全だと思います。

私の想像ですが羽化不全の原因は以下の通りではないかと考えました。

キッチンペーパーを湿らせすぎた?

人工蛹室の床に敷いたキッチンペーパーを湿らせすぎたかもしれません。

成虫飼育も幼虫飼育も湿らせすぎは良くないということなので、湿り気がありすぎて悪影響を及ぼし、羽化不全となったのかもしれません。

床部分はマットの方が良かったか?

ネットで他の方の人工蛹室を見ると、トイレットペーパーの芯をマットに刺している方が多いです。

マットの方が「軽く握ってダマになるくらい」にすれば、最適な水分調整が可能なので、上記の水分調整の失敗がなかったかもしれません。

マットの上にトイレットペーパーの芯をセットしたら、床部分を太めの棒などで押して固めるという方法が良かったかもしれません。

さらに、マットならトイレットペーパーにある程度の角度を付けて(傾けて)固定しやすいので、より実際の蛹室に近い傾きを再現できるのではないかと思いました。

蛹をいじりすぎた?

蛹の実物を見るのが初めてでしたので、マットから外に出したときに触ったり、子供に見せたりしていました。

人工蛹室に入れてからも、時々様子を見るときに指でペットボトルをつついたりしていました。

蛹はとてもデリケートらしく、これらがストレスになってしまったのかもしれません。

おわりに

カブトムシは、卵から幼虫、幼虫から成虫にすることが、わりと簡単にできる昆虫だと思います。

私はカブトムシの幼虫飼育は初めてでしたが、今年、たくさんのカブトムシが羽化してくれました。

そのため、人工蛹室での羽化もさほど難しくないと思っていましたが、失敗してしまいました。

カブトムシには申し訳ないことをしてしまいました。

人工蛹室での羽化にチャレンジされる方は、慎重にやってみてください。