私は車やバイクいじりが好きでよくやります。
ミスしたら命にかかわるような箇所の整備はほとんどしませんので、とくに車は電装系のアクセサリーを取り付けたりといった程度が中心となります。
先日、100円ショップのダイソーの工具売り場に、ワイヤーストリッパー(電線被覆剥き)が売られているのを発見しました。
車の電装系をいじるようになってから、電線の被覆剥きをいろいろ試してきましたが、このダイソーのワイヤーストリッパーは、他のワイヤーストリッパーと比べても遜色なく使えましたので、コスパ最高の感動とともに紹介したいと思います。
目次
ダイソーワイヤーストリッパー
性能や価格など
100円ショップに売られていますが、価格は200円でした。
種類は、赤と青の2色ありまして、私は青を購入しました。
剥離能力は、約0.5㎜~3㎜まで。商品タグにこの数値が何のサイズか表記はありませんが、電線の直径だと思われます。
グリップ根本にコードカット機能も付いていて、これは「直径3㎜」までとの表記がありました。
私がよく車の電装品などで使用するコードの太さは0.5sq~2.0sqなので、換算すると剥離機能、カット機能ともに、おそらく十分使えると判断しました。
使い方
画像は私の所有しているワイヤーストリッパーたちですが、現在はいちばん右の「室本鉄工MERRY VST-25」を使っています。
一番左は普通のカッターナイフです。初期の頃は、カッターナイフでやってました。左から二番目の電工ペンチにも被覆剥きが付いています。
電工ペンチ付属の被覆剥きは、電線を挟んで、被覆を剥くときには自分で電線を引っ張りますが、この時にいつも電線が切れるのではないかと思ってしまい、使用をやめました。
電線の太さによりカットする穴を選ぶタイプのものは、電線によってはなんとなく穴と合っていない感じがして、中の芯線が切れてしまうのではないかと感じる時がありました。
現在は「室本鉄工MERRY VST-25」に落ち着いています。
ダイソーワイヤーストリッパーは、電線被覆の剥き方が、私お気に入りの「室本鉄工MERRY VST-25」に近いです。
ダイソーワイヤーストリッパーと室本鉄工MERRY VST-25は、被覆の引き抜きも工具がやってくれて、電線の太さに合わせて刃が自動的に動くため簡単です。
使い方は、電線を挟んでグリップを握るだけです。
電線をカットしたい長さ分挟んで、
グリップを握るだけです。
電線の太さに合わせてカット刃の食い込みを自動で調整し、グリップを握ると刃がスライドして被覆を引き抜いてくれます。
この先端の電線を挟む部分がポイントだと思います。
電線を挟んで固定する以外に、電線の太さを感知して刃が食い込みすぎて芯線が切れないようになっていると思われます。
カットしたい長さ調整は、目盛が付いていますので、剥きたい長さまで電線を刺し入れて調整します。
室本鉄工MERRY VST-25との違い
剥離の動きが似ている室本鉄工MERRY VST-25と比べてみました。
メリー ミニストリッパVST25【品番:VST25】【室本鉄工(株)】【RCP】 価格: |
価格差
まず前提として、室本鉄工MERRY VST-25の価格は約4,000円、ダイソーワイヤーストリッパーは200円です。約20倍の価格差です。
被覆剥きできる電線の太さ
・室本鉄工MERRY VST-25 : 直径0.25㎜~2.6㎜までの単線・より線
・ダイソーワイヤーストリッパー : 直径約0.5㎜~3㎜まで
私の用途(車やバイクの整備)ではさほど違いはなさそうですが、細い電線を剥くことが多い方にとってはダイソーでは厳しいかもしれません。
カットの長さ調整便利機能の有無
室本鉄工MERRY VST-25は、カットしたい長さを決めるストッパーが付いています。5㎜剥きたければ、予めストッパーを5㎜の位置まで移動しておけます。
電線のセットは、毎回ストッパーに突き当たるようにセットすれば、目盛を確認しなくても良いということになります。
一方、ダイソーワイヤーストリッパーにはストッパーがないので、毎回目盛で確認しながら電線をセットすることになりますが、私としてはとくに不便を感じてはいません。
カット刃の形状
おそらくこれが最大の違いではないかと思われます。
室本鉄工MERRY VST-25は、カット刃の形状が特殊です。
上下の刃が半円状で、画像では見にくいかもしれませんが下の刃は微妙なくぼみがあります。この微妙なくぼみが細い線の被覆剥きを可能にしているのではないかと勝手に推測しています。
一方、ダイソーワイヤーストリッパーの刃はまっすぐです。
カットしてみると、ダイソーの方は、カット時の被覆を引き抜くときにやや抵抗があり、最初は一瞬「大丈夫か!?(芯線が切れてないか)」と思ってしまいましたが、引き抜いた被覆を覗くと切れた芯線はありませんでした。
動きをよく見ると、ダイソーのものは、刃で被覆をカットしているというよりも、刃で被覆を挟んでひきちぎっているような感じです。
MERRY VST-25は、ダイソーのものと同じように、最終的には被覆を引きちぎっていますが、半円状の刃で被覆へ接触する面が多くなるためか、切り口の形が若干違い、引き抜きはややスムーズな感じがします。
本体の動きの精度の差というのもあるかもしれません。
おわりに
ダイソーワイヤーストリッパーは、電線被覆剥きを何かの修理でちょっと使いたいだけなんだけど、そのためだけに何千円もする工具は買えない、という場合なんかにちょうど良いと思います。
200円で格段に作業のしやすさが変わります。
今のところ使う予定はないんだけど、200円ならとりあえず買って工具箱に入れておく、ということもできるのではないかと思います。
以上、参考にしてみてください。