芝刈機の刃砥ぎ、メンテナンスをやってみた。ナイスバーディモア―デラックス

Pocket

以前、芝刈機、ナイスバーディモア―デラックスGSB-2000NDXのレビュー記事を書きましたが、今回、その芝刈り機の刃のメンテナンスをやってみました。

約3ヶ月前に購入し、20平方メートルほどの芝を週1回程度の使用頻度です。特に切れ味が悪くなった感じはしなかったのですが、こまめなメンテナンスが機械の寿命を長くすると思いますのでやってみました。

スポンサーリンク
パソコン用336×280

専用器具がある

ナイスバーディモア―デラックスGSB-2000NDXなどのリール刃を砥ぐには専用の器具があります。

「ゴールデンスター<手動>芝刈機用研磨セットGL-100」です。

ハンドル、コンパウンド、ブラシ、ピニオンキーのセットです。

手順としては、車輪を外してハンドルを取り付け、コンパウンドを刃に塗りつけて、ハンドルを逆回転させて砥ぎます。

セットの中にピニオンキーというものが入っていますが、ゴールデンスター芝刈機には使用しないそうですので、私の場合は使用しませんでした。

このピニオンキーですが、セットの説明書には「他社芝刈機の場合、付属のピニオンキーと差し替えて、ハンドルが差し込めるかどうか確認してください。」とありますので、他社製芝刈機のリール刃を砥ぐ場合に使用するようです。

・・・ということは、他社のリール刃芝刈機にも使える可能性があるということでしょうか。

砥ぐ準備

必要な工具

研磨セット以外に工具が必要ですが、私が使用した工具は、

  • マイナスドライバー
  • ラジオペンチ

です。

マイナスドライバーは、車輪のホイールキャップや車軸を止めているEリングをこじって外すため、ラジオペンチは、組み立て時にEリングを装着するのに使いました。

他の似たような工具でもいけるかもしれません。

ハンドルをセットする

手順1:ホイールキャップをはずす

本体を裏返し、ホイールキャップの切り欠き部分にマイナスドライバーを差し込み、こじって外します。

手順2:Eリングを外す

車輪を止めているEリングをマイナスドライバーでこじって外します。Eリングを外したら車輪を引き抜いて外します。

手順3:ピニオンギアを外す

車輪を外すと車輪の下に隠れていたピニオンギアという部品が出てきますのでそれを外しますが、ここで注意です!!

ナイスバーディモア―デラックスGSB-2000NDXの場合、ピニオンギアが差し込まれている軸にピニオンキーという部品が差し込まれているのですが、それがユルユルでギアを外した拍子に一緒に外してしまいやすいのです。

紛失の恐れがあるというのもありますが、このピニオンキーには取り付ける向きがあり、逆に取り付けてはマズイようです。

研磨セットの説明書きに「ピニオンキーが外れた場合」という項目がありますが、この説明がはっきり言ってよくわかりません!(私の理解力が足りないのでしょうか。)

正確には、なんとなく「これでいいのかな」程度にはわかるのですが、この図では自信をもってこれで間違いないと思えないのです。

ですから、初めて外した時に、付いていた状態(向き)を先に確認しておいた方が良いです。

私の場合は、作業中にうっかり外してしまいましたが、このブログ用にギアを外した瞬間の写真を撮っていたので助かりました。

手順4:ハンドルを取り付ける

ピニオンギアが付いていた軸にピニオンキーが差し込まれている状態でハンドルを取り付けます。

これで準備完了です。

砥ぎ方

コンパウンドを塗る

リール刃の1枚1枚に研磨セット付属のブラシでコンパウンドを塗布します。

コンパウンドは、黒に近い灰色でシンナーのような匂いがします。粘度は練り歯磨き(歯磨き粉)よりやや緩いかなといった感じです。

刃に塗る量ですが、本体刃とリール刃が擦れあう部分に塗れば良いのでベタベタに塗る必要はないと思います。赤い塗装部分に塗ると最後に拭きとらなければならないので刃先に塗ることを意識して塗りました。

ハンドルを逆回転させて砥ぐ

リール刃が芝刈の時とは逆方向に回転するようにハンドルを回します。

回すスピードは、素早く!です。

ここでも注意点です!!

シャーーーーーーーーっと素早く回転させるので、刃に塗布したコンパウンドが飛び散る恐れがあります。(塗る量などにもよります。)

私は真っ白なTシャツを着ていましたので、飛び散ったコンパウンドが首元のあたりに黒くポツポツと付いてしまいました。

しばらく回転させていると、コンパウンドが取れて抵抗が少なくなってくると思います。

コンパウンドを拭き取って、砥げたか確認するため新聞紙などをカットしてみます。抵抗なく切れればOKだと思います。切れなければもう一度コンパウンドを塗って再度砥ぎます。

車輪を戻す

コンパウンドをきれいに拭き取ります。芝生にコンパウンドが付くと、おそらく良くないと思いますので念入りに拭き取ります。

車輪を外したのと逆の手順で車輪を取り付けます。

車輪を止めるEリングは、外す時はマイナスドライバーを使いましたが、取り付ける時はEリングを軸の溝に合わせラジオペンチで挟んで取り付けます。

ゴリラ並みの握力があれば素手でいけるかもしれませんがおすすめはしません。

全て元に戻したら、試運転をして問題なければ終了です。

おわりに

実は、砥ぐ前と後でどのくらいの変化があるか、最初に新聞紙をカットしてみたのですが、砥いでいなくても新聞紙はスパッと切れ、切れ味はまだ衰えていませんでした。

ですので、正直あまり砥いだ後の切れ味の変化がわかりませんでした。

もっと切れなくなってから砥げば変化がわかりやすいかもしれませんが、やはり切れなくなる前にこまめに砥いだ方が芝生にはやさしいのではないかと思います。

砥石で包丁などを砥ぐ場合は、刃を砥石にあてる角度などで切れ味が変わってしまうので少々熟練を要しますが、この芝刈機の研磨方法なら単純な作業なので誰でも同じ様に砥ぐことができると思います。