先日、テレビの音声をFMトランスミッターを使い、ラジオで聴く方法をご紹介しましたが、今回は、Bluetoothイヤホンで聴く方法を紹介します。
ただ、このような情報は、ネットの中にたくさんありますので、今さら私が紹介したところで価値がありません。なので、今回は私が実際にやっている方法と各機器のレビューを紹介します。
イヤホンはApple社のAirPodsを使っていますが、これが完全ワイヤレスで非常に快適です。長時間使う場合の電池切れ対策アイデアもご紹介しますので、どうぞご覧ください。
目次
テレビにBluetoothトランスミッターPTM-BTLLT を接続
テレビ音声をBluetoothの電波で飛ばす装置をテレビに接続します。
私はこれ↓を使っています。
【アウトレット】プリンストン Qualcomm aptX Low Latency対応 Bluetoothトランスミッター PTM-BTLLT 価格: |
接続方法等は、マニュアルがプリンストンのサイトからPDFでダウンロードできますので、それを見ていただいた方が分かりやすいです。
(2017.06.14追記)
現在は、違うBluetoothトランスミッターを使っています。こちらです。
PTM-BTLLTを使ってみての注意点やレビュー
良い点
- aptX-Low Latencyに対応している。
- 本体の見た目は好きな感じ
- 音声など性能に問題なし(普通に使える)
aptX-Low Latencyは、遅延が少ないBluetoothの送信規格ですが、レシーバー側(イヤホンなど)もaptX-Low Latencyに対応していないと使えません。
私はBluetoothイヤホンのAirPodsを使っていますが、AirPodsはaptX-Low Latencyに対応していません。
このPTM-BTLLT(Bluetoothトランスミッター)とAirPods(Bluetoothイヤホン)は、SBCという少し遅延のある規格でつながりますが、音声の遅延については下の方で書きます。
本体の見た目と音の性能は私の個人的感想です。
悪い点
- 3.5mmステレオミニプラグケーブルが付属していない!
- LEDランプ以外ボタンもスイッチも画面もない
- 使用後、次に使う場合の再接続の方法が面倒
電源用のUSBマイクロBコード(androidスマホの充電ケーブルと同じ規格)しか付属していません。
テレビとつなぐには、別途市販の「3.5㎜ステレオミニプラグケーブル」が必要です。付属してないんです。両端がオス(プラグ)のケーブルです!ご注意を。
SANWA SUPPLY(サンワサプライ) オーディオケーブル KM-A2-36K2 価格: 1,080円 |
本体には、LEDランプがあるだけで画面やボタンなどは一切なく、接続状態等は、このLEDランプの点滅のみでしか確認ができません。
また、PTM-BTLLTは、常に接続機器検索状態になっているわけではないようです。再接続が非常に不便です。
使用後テレビをオフにしてAirPodsとの接続も切ってしまうと本体LEDが消灯し、接続機器検索状態ではなくなります。再度使おうとしてAirPods側を接続検索状態(蓋を開けた状態)にしても、PTM-BTLLTと接続ができなくなります。テレビをONにしても自動で接続機器検索状態になってくれません。PTM-BTLLT側も接続機器検索状態(LED青色点滅)にするには、電源コードをいったん抜いてまた接続しなければなりません。
私は、電源コードの抜き刺しが面倒になったので、ONOFFスイッチが付いているテーブルタップ(コンセントの延長コード)から電源を取って、スイッチで本体電源をONOFFしています。
一度ペアリングすれば、再度ペアリングは必要ないのですが、接続検索状態にするには電源のONOFF(電源ケーブルの抜き刺し)が必要という仕様は納得できません。
マニュアルには特にそのような説明は見つけられませんでしたが、amazonのレビューにも「再接続に難あり」という同じ意見の方がいましたので、そういう仕様だと思います。
(2017.06.14追記)
現在は、違うBluetoothトランスミッターを使っています。こちらです。
AirPodsをPTM-BTLLTとペアリングする
他のトランスミッターやBluetoothイヤホンでも流れは同じだと思います。
PTM-BTLLTをペアリング状態にする
電源を接続すると、本体LEDが青色で点滅し、ペアリング済みの機器が見つからないと自動的にペアリングモードになります。
AirPodsをペアリング状態にする
AirPodsの蓋を開け、背面のボタン(図の赤丸部分)を長押しします。
中央部分のLEDランプ(図の赤丸部分)が白色で点滅します。これでペアリング状態です。
ペアリング完了
しばらく待つと自動的にペアリングが完了し、接続状態になります。
AirPodsは中央部LEDが白の点滅から緑の点灯かオレンジ色の点灯に変わります。緑色かオレンジ色かはAirPodsのイヤホンのバッテリーの充電状態を表しているそうです。
フル充電されていると緑色、フル充電でないとオレンジ色だそうです。
イヤホンを抜くと、AirPodsのケース側のバッテリーの状態を表示するそうです。
詳しくはプリンストンのホームページのQ&Aにもイヤホンなどと接続する場合の方法がありましたので、PTM-BTLLTのマニュアルとあわせて参照してください。
AirPodsをテレビで使用してみてのレビュー
AirPodsの着け心地
私の耳にはちょうど良くフィットします。落ちる気配は全くありません。寝転がったり、作業をしながらでも全く問題ありません。
また、ものすごく快適です。ケーブルのない完全ワイヤレスがこんなに快適なのだと知ってしまうと、他のケーブル付イヤホンに戻れません。
遅延について
Bluetoothイヤホンには遅延があるという情報は前々から知っていましたので、テレビでBluetoothイヤホンを使おうとはしませんでした。
今回、BluetoothトランスミッターPTM-BTLLTは、遅延の少ないaptX-Low Latencyに対応しているということで、aptX-Low Latency対応のイヤホンと合わせて試してみようと思っていたのですが、結果、SBCでつながるAirPodsでも問題ありませんでした。
以前、SBCの遅延についてはネットで調べて数値的な情報は見つけましたが、その数値が感覚的にどんな風に感じるのかがわかりませんでした。なので、私は腹話術士のいっこく堂の「声が・・・遅れて・・・聞こえるよ・・・」なみの遅延をイメージしていたのですが、全くそんなことはありませんでした。
実際、テレビの出演者の口の動きをよーーーく見ながら音を聴くと、多少遅れていることはわかります。よく見ないとわからない程度のズレです。他の例でいうと、テレビスピーカーとAirPodsの両方から音声を出して聴くと、多少ダブって聴こえ、ズレがわかります。
この遅延の程度では、私は全く気になりません。
ただ、感覚の超鋭い方などは、気になってしまうということがあるかもしれませんので、積極的におすすめはしません。遅延があることは間違いありませんので。
あと、注意点としては、この遅延の程度は、BluetoothトランスミッターPTM-BTLLTとAirPodsとの組み合わせだからかもしれません。同じSBC接続でも、トランスミッターが変わったり、イヤホンが変わったりすると遅延の程度が変わるかもしれません。
無音になるときがある
これは、Bluetooth接続だとどうしても起こってしまう問題かもしれません。
ドラマや映画を観ているときによく発生します。
出演者の会話と会話の間で無音状態になることがあります。
例えば、夜の森の中で会話するシーンなどで、会話と会話の間に、実際は虫の音や風の音、ゴーという空気の流れみたいな音が入っているはず(スピーカーだと聴こえる)なのに、その音が小さすぎると、トランスミッターが無音と判断するのか、AirPodsには音が完全に聞こえない無音状態となります。
次のセリフや物音、音楽などが流れ出したりすれば、音はすぐ聴こえてくるので、ストーリーがわからなくなるようなことはないのですが、音がなくなるシーンがあると、無音になるのがわかります。
AirPodsには音量調整の機能がありませんので、テレビの音量を大きくしていくと、無音状態の部分がなくなっていきますが、他のセリフや音なども大きくなってしまうので、それには限界があります。
何か対策があるかもしれませんが、今のところ気にしないようにしています。
AirPodsの長時間使用バッテリー対策
Apple公式ページによると、最大で5時間使用可能とあります。
実際は3時間ほどでバッテリー切れの一回目の警告音が流れます。文字ではどんな音か書き表せませんが、それっぽい音です。(笑)
充電は最短15分で、最大3時間使えるようになるようですが、この充電時間15分の中断もさせない方法は、ズバリ、片耳ずつ使うです。
テレビなので私は片耳で十分なのですが、どうでしょうか。
片耳で使用中は、もう片方は充電しているので、使用中の方のバッテリーが切れたらケースに戻して充電し、今度は充電していた方を使うのです。これを繰り返します。
ケースで充電しながらだと最大で24時間以上使えるらしいので、事実上、片耳ずつなら充電で使用を中断することはないでしょう。
片耳ずつ使用している場合の左右の交換時の注意ですが、以下の順番でやるとスムーズです。順番が違っても音は出ると思いますが、私はいつもこの順番です。
- まず、ケースの蓋を開ける。片耳は装着したまま。
- ケースの中のイヤホンを取り出す。
- 両耳に装着する。
- ケースの蓋をイヤホンが2個とも入ってない状態でいったん閉める。蓋を閉めないと両耳から音が出ない。
- 両耳から音が出るまでしばし待つ。ここで焦ってケースの蓋を開け閉めしたりすると失敗する場合があります。
- 両耳から音が出たら、ケースの蓋を開けて充電したい方をケースに戻す。
- すぐケースの蓋を閉める。
- 一旦音が途切れるが2~3秒で音が出る。
左右切り替え時のポイントは、一旦両方から音を出してから、片耳をしまうとうまく切り替えられると思います。
AirPodsは、蓋を開けるとBluetoothの接続先を検索する状態となるようで、閉めるとそれがオフになります。なので、蓋の開け閉めも結構重要なポイントだと思っています。ただの蓋ではありません。
まとめ
テレビ音声をAirPodsで聴くようになってから、何かをしながらテレビを観るのがかなり快適になりました。コードがないので引っかかったりしてイラっとすることが全くありません。心配していた遅延も気になりませんし、片耳ずつ使用する方法でバッテリー切れの心配もありません。思いきって試してみて良かったと思っています。
BluetoothトランスミッターPTM-BTLLTは、再接続が少々面倒ですが、aptX-Low Latencyに対応していて価格も手ごろなので、aptX-Low Latency対応のイヤホンを使うのであれば良いかもしれません。
Bluetoothトランスミッターは、他にもいろいろありますので、別の部屋のテレビ用に機会があれば他のものも試してみようと思っています。