みなさんはテレビを観る時、音声はどうやって聴いていますか?
まあ、ほとんどの方が普通にスピーカーからだと思いますが、特に深夜などは家族に気を使ったり、隣りの部屋の住人に迷惑をかけないようにと考えると、音量を極限まで小さく調整したり、イヤホンを使ったりしますよね?
ただ、イヤホンの場合、テレビから延びるコードが煩わしく、動いたら抜けてしまったりと結構ストレスです。
このストレスを解消すべく、私が構築している画期的なシステムをご紹介、、、ってそんな難しいものではなく、ワイヤレスでテレビの音声を聴く方法のちょっとしたアイデアをご紹介します。比較的安価にできると思います。
一般的なSBCコーデックのBluetoothイヤホンですと、映像に比べ、音声に若干の遅延が発生しますが、これから紹介する方法ですと、私は遅延は感じられませんでした。厳密に言うとゼロではないかもしれないので、タイトルは遅延ゼロかもとしています。
ラジオで聴く
ラジオで聴くと言った時点でピンと来た方もいると思います。そう、FMトランスミッターを使います。
FMトランスミッターというと、車などでスマホなどに入れた音楽を聴くために使用している方が多いと思います。これをテレビに繋ぎ、ポケットラジオなどで周波数を合わせてFMラジオからテレビの音声を聴くのです。FMラジオで聴くのですから、音質は「電波状態の良いFMラジオなみ」といったところです。
↑図にするとこんな感じ。
ラジオで聴く具体的な方法
まずは、FMトランスミッターを用意します。
テレビにUSBポートがある場合
FMトランスミッターというと車用のシガーソケットに差し込むタイプを想像されるかと思いますが、以下の様なUSBから電源を取れるタイプがあります。
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↑最近のテレビは、USBポートが付いていますから、USBポートからトランスミッターの電源を取れば、小スペースでスマートに収まります。
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↑いろいろありますね。価格的にも許容範囲でしょう。探せばもっと安いものがあるかもしれません。なお、使用できる周波数にはご注意ください。上の商品で言うと、4ch、4バンドとかいう数値です。地域によっては、この設定できる周波数付近でラジオ局のラジオとカブってしまう場合があります。4chあれば大丈夫かもしれませんが。
これをテレビのUSBポートに刺し込み、トランスミッターから出ている3.5㎜ステレオミニプラグをテレビのイヤホンジャックに刺し込みます。両方テレビに刺し込むのでちょっと混乱するかもしれませんが、USBポートに刺し込むのは、トランスミッターを動かす電源を取る目的、テレビのイヤホンジャックに刺し込むのは、テレビの音声をトランスミッターに送る目的です。
使用するトランスミッターによっては、テレビのイヤホンジャックまでコードを延長する必要があるかもしれません。
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テレビにUSBポートがない場合
テレビにUSBポートがないなら、トランスミッターの電源はコンセントから取ります。スマホの充電に使用するようなUSB-ACアダプタに、上記USBタイプのトランスミッターを刺して電源を取ります。
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↑こんな感じのやつですね。わざわざ買わなくてもお手持ちのものでも使えるかもしれません。私はiphone付属のものを使用してみましたが、問題なく使えました。
それ以外
FMトランスミッターの電源の取り方の違いだけですが、車用のシガーソケットで使うタイプのトランスミッターを、AC-DC変換アダプターを使ってコンセントから電源を取るという方法もなくはないです。見た目が悪くなりそうなのでおすすめはしません。
おすすめのスタイル
FMトランスミッターを接続しましたら、FMトランスミッターの周波数とラジオの周波数を合わせればラジオからテレビの音声を聴くことができます。
私は、小型のポケットラジオにイヤホンを刺して聴いています。ラジオはポケットに入れたり、クリップが付いているので服にはさんだりしています。このスタイルだと、部屋中動き回れるので、テレビ視聴中に飲み物を取りに行ったり、そのままトイレに行ったりしてます。
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↑私は、このラジオを使っています。理由は、小型でポケットに入れられるのと、周波数をダイヤルでなくデジタル画面の数字で合わせられる、単四の電池式であるからです。
周波数をダイヤルで合わせるタイプだと、ポケットの中で周波数が動いてしまうことがありましたので、この数字で合わせるタイプのものに買い換えました。トランスミッターの周波数にピンポイントで合わせることができます。また、単四の電池式であれば、エネループなどの充電電池が使え、交換用電池が充電しておけます。
少々高いので、探せばもう少し安い小型ラジオもあります。
メリット・デメリット
Bluetootuイヤホンを使った場合と比べ、FMトランスミッターを使った場合のメリット・デメリットです。
メリット
- イヤホンしたまま部屋中動き回れる(Bluetoothと同じ)
- 音声の遅延をほとんど感じない
- ラジオは電池の持ちがかなり良いうえ、乾電池式ラジオなら、充電電池を使えば切れても即交換できる。(私のラジオは、一日3~4時間使用で、2~3日は余裕で持っています。Bluetoothイヤホンより長時間使えると思います。)
- 周波数さえ合わせれば、何人でも聴ける。(ラジオの台数分聴ける。)
デメリット
- 環境によってはノイズを拾う。テレビが無音状態でもラジオの設定音量によってはサーーーーという音がする。
- 使っているFM周波数がバレると、テレビの場所によっては、マンションなどで隣人の部屋のベランダなどからも電波が拾えてしまうかも。(実感としては、FM電波はBluetoothより障害物に強い気がする。)
- 設定した周波数の付近にラジオ局が放送に使っている周波数があると、隣人や家族がそのラジオ局を聴いていると、ラジオ局の放送の方が音が悪くなる可能性があるらしい。
- もっと突き詰めると、ラジオから耳までのイヤホンコードが邪魔(Bluetoothイヤホンだとapple社のair podsのような完全ワイヤレスも存在する。)
まとめ
以上、FMトランスミッターでテレビの音声を聴く方法でした。
深夜のテレビ視聴以外にも、ご自宅が対面キッチンで、キッチンからリビングのテレビを観るような場合、キッチンに聴こえるような音量にすると、テレビの近くにいる人にはうるさかったりしますよね?テレビによってはスピーカーとイヤホンの両方から音声を出す設定も可能ですので、キッチンではラジオから、テレビの近くでは適正な音量にしてテレビを観るという設定もできると思います。(うちはSONYのテレビですが、この設定が可能です。)
この記事ではBluetoothイヤホンとの比較でメリット・デメリットを書きましたが、Bluetoothイヤホンでもテレビを視聴していますので、その記事も後日書きたいと思っています。
最後に、変換アダプターなどを使用する場合は、定格電流などには十分ご注意ください。最悪機器が故障するおそれがあるため、私の環境では問題は発生しておりませんが、くれぐれも自己責任でお願い致します。
2017.10.20追記:
現在は、apple社のAirPodsでテレビ音声を聴いています。Bluetooth接続で心配な遅延もほとんど気にならず、完全ワイヤレスで快適です。詳しくは、こちらの記事(AirPodsでテレビ音声を聴くには?私の接続方法を紹介)に書いております。よろしければご覧ください。