ハワイはサーフィンの聖地。ノースショアの巨大で最高の波を生む3つの要因

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ハワイはサーフィンの聖地と呼ばれています。
サーフィンをやっている人ならハワイのノースショア、パイプライン、ワイメアという言葉は一度は耳にしたことがあるでしょう。巨大な波でサーフィンする動画を観たことがある人もいると思います。

なぜハワイはサーフィンの聖地と呼ばれるのか?良い波が来るからでしょう。ではさらに、なぜハワイには良い波(形、サイズ)が来るのか疑問に思ったことはありませんか。
情報を集め私なりにまとめてみました、



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要因その1:地球上のハワイの位置


ハワイでも特にノースショアと呼ばれる場所がサーフィンの聖地と言われています。ノースショアは、上記地図のホノルルのあるオアフ島の北部、北西に向いた約11kmの海岸線で、11月~2月にかけてが巨大な波がくるシーズンです。
11月~2月といえば日本では冬。北太平洋上のアリューシャン列島付近でシベリアからの寒気と太平洋上の温かい湿った空気がぶつかり合い、恒常的に低気圧(アリューシャン低気圧)が発生する時期で、その低気圧の下では海面が荒れておおきくゆらぎます。
太平洋上にはそこからハワイまでほぼ遮るものがなく、そのゆらぎがハワイへ向かって、石を池に投げ入れた後の波紋のように、やがて巨大なうねりとなって届くのだそうです。

波は海上の風によって作られますが、「強い風が広範囲で長く吹くこと」が巨大な波を作る条件です。この条件がハワイのはるか北西の太平洋上で起こっています。
オアフ島ノースショアは、このはるか北西の低気圧から届く巨大なうねりを真正面から受ける位置にあります。一見、ハワイ諸島の一番北の島(カウアイ島)によって遮られていそうですが、うまくズレているそうです。


ノースショアが太平洋上のこの位置にあることが、要因その1です。


要因その2:地形

パイプライン

サーフィンをやっている方はわかると思いますが、波は大きければ良いというものではありません。例えば台風直撃の海は波が大きいですが、サーフィンどころではありません。
私もサーフィンをしますが、いつもサイズより形を重視してポイントを選ぶようにしています。休日の限られた時間にしかできませんので、選べないことの方が多いですが。

ノースショアには100余りのサーフポイントがあるそうですが、画像は、パイプラインというポイントの波です。波がチューブと呼ばれる筒状の形になるのが特徴で、このチューブの中を乗ることは世界中のサーファーの憧れでしょう。(相当スキルが高くないと乗れません。)

バンザイ・パイプラインという名前の由来は、昔、波に乗ったサーファーがワイプアウト(サーフボードから落ちてしまうこと)したときに、バンザイして落ちていった光景をみたカメラマンがそう呼んだことから名付けられたらしいです。

パイプラインポイントの地形は、岸はビーチ(砂地)ですが、海底は浅いリーフ(岩や珊瑚)となっており、さらに岸から50mの沖合は急深になっている地形だそうです。
大きなうねりが届くと、そのうねりは急に浅くなるリーフの上に乗り上げて、壁ように立ち上がります。
立ち上がったうねりは、上部が前方に飛び出すように崩れて筒状になり画像のようなチューブ状の波が生まれます。

さらにノースショアでは冬になると陸から海へ向かって強風が吹きます。この強風が波の壁に向かって吹くことにより形が整えられより形の良い波になるそうです。

このチューブ波に乗りたくて世界中からトップサーファーが集まるのです。

2017.03.07追記:フジテレビのテラスハウスハワイ編(TERRACE HOUSE ALOHA STATE)第16話で、出演者でプロサーファーの佐藤魁(さとうがい)さんがこのポイントで怪我をされたそうです。大きな波にのまれ、このポイントの特徴である浅いサンゴ礁に頭から入ってしまったそうです。意識がなくなっていたら「死んでいたかもしれない、怖かった」と語ったそうです。すばらしい波がたつポイントである反面、プロサーファーでさえこんなことになってしまう危険なポイントなんですね。


ワイメアベイ

ここのポイントは、パイプラインの南側に位置しています。
川が流れ込んでおり、淡水が混じって塩分濃度が下がるため、他のノースショアのポイントと違い珊瑚が生息できません。また、砂が湾内に流れ込むため地形は砂地のスロープ状でなだらかに深くなっていくので、パイプラインのようなチューブ状の波は発生せず、パワーを保ったままの分厚い波が立つのだそうです。
普段はあまり大きな波は立たず、ひと冬に3~4回程度だそうです。
十数年に一度ノースショアの他のポイントがクローズ(波が大きすぎてサーフィンできない状態)するほどのうねりが入ってきたときにこそ真価を発揮し、20m前後の超巨大な波が発生することもあるポイントだそうです。

以上のようにノースショアにはバリエーションに富んだ地形があり、サーフィンに適した波が発生する地形がたくさんあることが2つめの要因です。


要因その3:時代

ハワイ諸島は、マグマが地表へ噴き出している「ホットスポット」と呼ばれる場所にできた火山島です。ハワイ島の南端では、今でもマグマが噴き出して活動を続けています。
ハワイ諸島が北西から南東にかけて連なっているのは、ホットスポットの場所は変わらず、ハワイ諸島下の地表プレートが、年に10cmほど北西に移動しているからなんだそうです。

510万年前に、ホットスポットから噴き出したマグマはカウアイ島を作り、プレートの移動によってカウアイ島は北西へ動き、370万年前にオアフ島を作りさらに北西へ移動、132万年前にマウイ島を作り北西へ移動、43万年前にハワイ島を作り、今のような形になったそうです。


要因その3は、移動しているハワイ諸島がちょうど現在の位置にある時代に我々が生存しているということです。時代が違えば、すばらしい波は発生しない地形だったかもしれないからです。


まとめ

以上、私なりにまとめてみましたが、これら3つの要因が奇跡的に偶然重なったことにより、ハワイに良い波が発生するのだと思います。
私もいつか冬のノースショアに行ってみたいと思ってます。
もちろんギャラリーとしてです。